バイオグラフィー
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Z・ランダル・ストゥループは、現在最も活躍している合唱指揮者兼作曲家の一人であり、近年の活動としては、シンガポールアメリカ学校、カンタベリー大聖堂(イギリス)、ベルリン大聖堂 (ドイツ) 、ザルツブルグ大聖堂 (オーストリア) 、モルモン・タバナクル合唱団、ジョン・F・ケネディ・センター、ナショナル・プレズビタリアン大聖堂 (ワシントンD.C.)、カーネギー・ホール(ニューヨーク)において指揮を行い、過去三年間にバチカン市国で4回の公演も実施した。また、ヨーロッパの二つのサマーミュージックフェスティバルにおいて、アーティスティック・ディレクターを務めている。
これまでにストゥループは中国、南アフリカ、日本、ロシアを含む21カ国において自身の指導する合唱団と共にツアーを行ってきた。2013年には、オクラホマ州立大学コンサート合唱団を率いてフランスとイギリスでツアーを行う予定である。作曲家としては、これまでに管弦楽曲、ソロボーカル曲、合唱曲を合わせ125の作品を生み出し、自身のウェブサイトカタログ(zrandallstroope.com)やアメリカとイギリスの出版社を通し、毎年25万部を売り上げている。作品のひとつである「We Beheld Once Again the Stars」は、近年フィリピン・マドリガル・シンガーズがヨーロッパ・グランプリ合唱コンクールで優勝したときに歌ったものである。「Stroope’s Revelation」(サイト内で視聴可)はイーワ混声合唱団(韓国)によって演奏され、すばらしいレコーディングを残した。彼の作品はアメリカ内においても、サンタ・フェ・デザート合唱団、オレゴンビーチ・フェスティバル、シンシナティ・ポップス・オーケストラ、ポール・ヒル合唱団(ワシントンD.C.)をはじめとした、著名な楽団によって演奏されてきた。
ストゥループはノーマンド・ロックウッドとセシル・エフィンジャーに作曲を師事した。この二人の指導者はフランスの有名な作曲家であるナディア・ブーランジェ(ガブリエル・フォーレに師事)の生徒である。ストゥループは現在、オクラホマ州スティルウォーター市にあるオクラホマ州立大学の、コンサート合唱団、混声合唱団、女声合唱団を指揮する傍ら、コーラス・ボーカル学科の学科長を務め、学部生と大学院生の合唱指揮プログラムの指導も行っている。
ストゥループは、ニューメキシコ州アルバカーキーに生まれ、コロラド大学ボルダー校にて音楽(ボイスパフォーマンス)の修士号を取得後、アリゾナ州立大学にて音楽芸術(合唱指揮)の博士号を取得する。卒業後はシカゴ・シンフォニーのコーラスマスターであるマーガレット・ヒルズのもとで働いた。また、オーストラリアン・アメリカン・フルブライト奨学金受賞者として、西オーストラリアでも働いた経験を持つ。中学校の合唱教師である妻のシェリルと共に旅行に行ったり、飼っているシェルティー犬と過ごすことが趣味である。